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オイルメンテナンスの方法
家具職人ブログ 2021/5/3

オイルメンテナンスの方法

 

オイルメンテナンスは手軽に出来る家具のお手入れです

方法は以下のようになります

  • 家具の表面の汚れを拭き取る
  • 表面のザラつきをペーパーでとる
  • オイルを塗り広げる
  • 最後に拭き取り(拭き上げ) 乾かす

たったこれだけです

 

1つずつの作業に注意点があるので、最後までよく読んで行って下さい。

まず、確認して欲しい事は、家具の仕上げがオイル仕上げかどうかです

お買い上げの家具店に問い合わせて下さい。

ウレタン仕上げなどの塗装仕上げの場合、逆に家具を傷めます

オイル仕上げにも色仕上げ(ダーク系)の商品は、ペーパーは出来ません

確認して下さい(オイルメンテナンスは出来るのでご安心を)

 

手順 ① 汚れの拭き取り

オイルの家具は基本的に洗剤は使いません

濡れ雑巾をかたく絞って、拭き上げます

 

家具の汚れの多くは油分です。特に、手垢が付着してる事が多いので、

力を入れて、ゴシゴシこすり、垢すりのつもりで磨いてみて下さい。

 

注意点 ① 強くこすって汚れ落としをするのはメンテナンスの時だけです

木は手肌と同じで、表面の油分が無くなると、乾燥し、荒れてしまいます

水仕事をし過ぎた手と同じなので、ハンドクリーム(木だとオイル)で

保湿ケアしてあげないといけません

手もキレイにする為に石鹸で洗い過ぎると荒れちゃいますよね?

木も同じなので、水拭きは必要な時だけで、軽い時は乾拭きがいいです

 

木は何をする時も木目方向にします。

水拭きは方向違いでも出来ますが、木目方向の方が汚れ落ちがいいです

まず、水拭きで表面の汚れを

落とし、5~10分ほど乾燥させます

手順 ② 次にペーパーで表面をスベスベに磨きます

注意点 ② 削るのではなく、磨くので、力を入れず、表面を滑らせる感じです

  • 色付きの場合で、ペーパーはダメと言われた物はこの作業を飛ばして下さい。

使うペーパーは耐水ペーパーで、#1000番です(写真参照)

初心者でも失敗せずに使えるので推奨しています

※ キズやシミ消しには使えません

木目に沿って、滑らすように磨いていき、時々手で触ってスベスベになったか確かめながら、全体を磨きます

磨き終わったら水拭きしますが、堅絞りで、さーっと拭くだけでOKです

 

手順 ③ オイルを塗る

オイルはシャツの古生地などで塗ります

注意点 ③ オイルは必ず、布に付けて、少量ずつ試しながら

オイルは、木が乾燥しているとよく吸い込みますが、吸い込ませ過ぎると

後で吹き戻ししてしまうので、直接垂らしたりせず、少量ずつ塗り広げていきます

 

ポイントは横から光を反射させて、ツヤがでているのを確認しながら塗ります

反射しない部分がオイルが足りないか、塗り残してる部分ですので、時々確認しながら塗っていきます

オイルはよく伸びるので、しっかり拭き延ばしましょう

※ オイルは寒いと粘りが強くなるので、冬に使用する時はビンをお湯に浸けてシャバシャバにしてから塗ると伸びが良くなります

 

手順 ④ オイルの拭き上げと 乾燥

 

最後に布の乾いた部分か、新しい布で拭き上げます

余分なオイルが多いと乾きにくいだけなので、しっかり取ってあげます

オイルは吸い込んだ中側の方が保護しますので、表面は薄くて大丈夫です

オイルは半日~1日で乾きます

 

最後の注意点 オイル塗りに使った布は水に漬けて燃えるゴミに出して下さい

オイル着きの布は高温下で放置すると発熱して発火の可能性があるので

水に浸してビニール袋などに入れて処分して下さい。(置きっぱなしも危険です)